モレッティによろしく
SALUTE A MORETTI

ナンニ・モレッティ監督3作品日本最終上映

2月6日(土)より特別上映開始
特別鑑賞券¥1,300絶賛発売中! 当日:一般・学生¥1,500の処
2/6(土)〜2/12(金)青春のくずや〜おはらい 
2/13(土)〜2/26(金)僕のビアンカ 
2/27(土)〜3/5(金)ジュリオの当惑

JR新宿駅中央東口武蔵野館3F 新宿シネマ・カリテ 03(3354)5670
連日 夜9時10分より1回上映


イタリアは笑える。モレッティによろしく。

現代イタリア映画を代表する天才監督、今世紀の映画作家として最も重要な人物のひとりであり続けるナンニ・モレッティの脚本・監督・主演3作品「青春のくずや〜おはらい」「僕のビアンカ」「ジュリオの当惑」が、いよいよ日本国内最終上映となる。

文豪アルベルト・モラビアを驚嘆させたデビュー作以来、脚本・監督・主演をつとめ、若手監督のために製作資金集めと映画賞を設置し、さらに劇場経営まで、活動の場を広げている。モレッティのスタイルは映画を愛する映画人そのものであり、マルチタレントぶりはダ・ヴィンチの国イタリアそのものかもしれない。そしていい男ぶりも。

日本でモレッティが本格的に紹介されたときのコピーは“イタリアは笑う”。そのドライでシニカルな新しい笑いに、ときとして日本の私たちは当惑しつつ魅了されていった。今回の最終上映プログラムは、フィクションでありながら“私を笑え!”というモレッティ独自のスタイルが顕著な監督3作品である。SALUTE A MORETTI!モレッティによろしく。

★青春のくずや〜おはらいECCE BOMBO
(1978年/カラー/103分)
出演:ナンニ・モレッティ、ルイザ・ロッシ、リナ・サストリ

かつて新左翼運動に身を投じたが、いまや運動の挫折とともに夢や希望を失った若者とその親や教師たちの有り様を、辛辣に、しかしリリカルに描いた青春コメディ。ルイザ・ロッシほか数名を除いて、登場人物はモレッティの友人たちなどで、プロの俳優を使わずに製作している。しかしこの映画は、映画の登場人物たちと同様に不安とフラストレーションを抱えた当時のイタリアの若者たちから圧倒的な支持を受け、大ヒットとなった。モレッティの35ミリデビュー作(スーパー18ミリよりブローアップ)、現代のイタリア映画を代表するナンニ・モレッティの原点がここにある。

★僕のビアンカBIANCA
(1984年/カラー/98分)
出演:ナンニ・モレッティ、ラウラ・モランテ、エンリカ・マリア・モドゥーニョ

ビアンカは美しい靴をはき、美しい瞳を持ったフランス語の女性教師。真実の愛を求め続けてきた数学教師のミケーレは赴任先の学校でビアンカに出会い、たちまち夢中になる。しかし、学校になじめず、世間になじめず、そしてビアンカとの愛にもついに救われず、ミケーレはイタリアの灼熱の太陽に身を焼かれるかのように破滅していく。「人間は幸福に生きるべきなんだ」、そんな簡単なことがどれだけ困難かをポエティックにアイロニカルに描いてイタリアの映画ファンを虜にしたメランコリック・コメディ。「白」の意味を持つビアンカ、清楚なラウラ・モランテと白い光のローマが美しい。

★ジュリオの当惑LA MESSA E FINITA
(1995年/カラー/95分)
出演:ナンニ・モレッティ、エンリカ・マリア・モドゥーニョ、マルコ・メッセリ

学生時代に新左翼運動に参加していたジュリオは神父となり、時間が止まったかのような牧歌的な生活が営まれている離島へと赴任。やがて教区替えとなって、生まれ故郷のローマへと帰ってくる。家族や古い友人たちとの再会を楽しみに帰ったローマは、しかし昔のローマではなかった。父は妹の親友だった若い愛人のもとに走り、妹は世捨て人のような恋人の子供を宿したが中絶するという。友人たちもまた、常軌を逸した生活を送っている。愛と幸福を求めながら愛も幸福も喪失していく人々に、若く理想に燃えるジュリオは苛立ち、怒りを沸き立たせずにはおれない。ジュリオの生きる場所はどこにあるのか?

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